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2025.7.20

会社案内、最後に見直したのはいつですか?
強力な営業ツールにするためのリニューアル術

会社案内改定方法01

こんにちは。今回は、「会社案内を、名刺代わりのパンフレットで終わらせない方法」についてご紹介します。

「うちの会社案内、そろそろ見直さないと……」そんな風に感じつつも、日々の業務に追われて後回しにしていませんか?

実は、会社案内は営業現場の“強力なツール”です。古い情報や伝わりづらい構成のままでは、せっかくの商談チャンスも逃してしまうかもしれません。

本記事では、「手渡しするだけでなく、説明したくなる会社案内」をつくりたい方に、ぜひ最後までお読みいただきたい内容です。




なぜ今、会社案内を見直す必要があるのか?



「会社案内、最後に見直したのはいつですか?」

この問いにすぐ答えられる経営者は、実は多くありません。多くの企業では、何年も前に作成した会社案内をそのまま使い続けており、更新のタイミングすら意識されていないことが少なくありません。

しかし現在、顧客ニーズや商談スタイル、競合の見せ方は劇的に変化しています。とくにコロナ禍以降、オンライン商談やデジタル資料の共有が当たり前となり、会社案内の役割も「名刺代わり」から「営業トークの起点」へと進化しました。

いまや会社案内は、対面営業の場での第一印象を左右する重要なオフライン営業ツールなのです。それにもかかわらず、以下のような問題を抱えたまま放置されているケースが目立ちます。

代表挨拶や事業内容が何年も更新されていない
読み手視点のない、自己紹介に終始した構成
情報が多すぎて伝わらない、読まれない
採用向け、展示会向け、営業向けなど、目的別に最適化されていない

このような会社案内では、今の顧客が求める「信頼」「共感」「差別化」は届きません。顧客は、事業情報や営業品目、製品情報だけでなく、“選ぶ理由”が納得できるストーリーを求めています。

会社案内を見直すことは、単なるデザインの刷新ではありません。それは、「自社は誰に、どんな価値を届ける会社なのか?」というブランドの核を再定義することに他なりません。

つまり、会社案内の再編集は、リブランディングの第一歩なのです。古びたパンフレットのままで、顧客の心は動きません。いまこそ、自社の価値がきちんと伝わる「営業が取引先に持参したくなる会社案内」へ、再構築してみませんか?

会社案内改定方法02



よくある“伝わらない”会社案内の特徴とは?



会社案内を「とりあえず一冊つくっておけば大丈夫」と考えていませんか? 

しかし、“伝える”ことと“伝わる”ことはまったく違います。ここでは、よく見られる「伝わらない会社案内」の4つの特徴を解説します。


特徴1:情報を詰め込みすぎて、結局何も伝わらない

沿革、理念、製品情報、部署紹介、アクセスマップ……。一冊にあらゆる情報を詰め込んだ“全部入り”の会社案内は、一見良さそうに見えますが、実は読者の理解を妨げる原因になります。

情報が多すぎると、本当に伝えたいメッセージが埋もれてしまい、「この会社は何ができる会社なのか」「なぜ選ばれるのか」が伝わらなくなるのです。


特徴2:自社目線ばかりで、顧客の視点がない

「創業者の想い」や「設備の優位性」は、社内では大切でも、顧客にとっては関心の薄い情報である場合もあります。多くの会社案内が「自分たちが伝えたいこと」ばかりを並べ、「読み手が知りたいこと」が抜けているのです。

顧客は、「この会社と組むと、自社にどんな価値がもたらされるのか」を知りたがっています。そこに応えられなければ、読む側の印象に残ることはありません。


特徴3:読みにくいレイアウトと、よくある写真素材

文字がびっしり詰まったレイアウト
フォントがバラバラで読みづらい
ありきたりなフリー素材の写真

こうした要素は、読む気を削ぐだけでなく、会社の印象そのものを安っぽく見せてしまいます。会社案内は「ビジュアルで信頼を伝える営業ツール」です。

レイアウト、写真、色使いなどの“デザイン設計”は、読みやすさだけでなく信頼感やプロフェッショナリズムを伝えるためにも重要です。


特徴4:古い情報のままで更新されていない

何年前の代表写真か分からない
合併前の社名や旧部署名が残っている
事例紹介が数年前で止まっている

このような“更新されていない情報”は、無意識のうちに「この会社、大丈夫か?」という不信感を与えてしまいます。会社案内は、対外的な“顔”です。ホームページと同様に、常に「今の自社」を映し出すことが求められます。

こうした特徴にひとつでも心当たりがあるなら、それは会社案内を見直すサインかもしれません。次章では、これらの課題を解決し、営業トークに変わる“ストーリー設計”の手法を解説します。

会社案内改定方法03


営業トークを後押し! 会社案内のストーリー設計法



会社案内を「情報の寄せ集め」から「物語(ストーリー)」へと昇華させることで、営業マンが自然に語りたくなる強力なツールに生まれ変わります。

以下の4ステップで、顧客が共感し、行動を後押しするストーリーを設計しましょう。


1. Why:存在意義を明確にする

問いかけ:「なぜ自社はこの事業を行うのか?」
独自のビジョンや創業の背景を、顧客の課題と結びつけて紹介します。

例:「私たちは、製造業界の“手戻り”をゼロにするために○○技術を開発しました。」


2. What:提供価値をシンプルに語る

問いかけ:「顧客にどんな価値を届けるのか?」
特長を羅列せず、一文で核心を突くキャッチコピーを設計します。

例:「業界最速の納期で、安定品質をお約束します。」


3. How:具体的な解決策と裏付けを示す

問いかけ:「どのようにその価値を実現するのか?」
自社の強みや独自プロセス、技術力を具体的に説明。

例:「最新鋭の自動検査システムにより、1日100万点の品質チェックを実施。」


4. Proof:信頼を裏付ける実績・声

問いかけ:「なぜ顧客は安心して任せられるのか?」
導入事例、数値データ、顧客の声などで説得力を補強。

例:「大手自動車メーカー3社での採用実績、クレーム率0.05%達成。」

このテンプレートを各ページやセクションに当てはめることで、読む人は「なぜこの会社なのか」「何をしてくれるのか」「どうやって?」が直感的に理解でき、営業トークに繋げやすくなります。ストーリー設計のポイントをまとめると以下になります。

全体を通じて「顧客の課題解決」に焦点を合わせる
見出しとリード文でストーリーの流れを明示する
図解やアイコンで視覚的に4ステップを整理

こうして設計された会社案内は、読むだけでなく「語る」ことで、営業現場での商談率アップに直結します。

会社案内改定方法04


まとめ:古い会社案内の放置は、会社の信用低下に



気づかないうちに、会社案内が時代遅れになってはいませんか?

変化する顧客ニーズや商談スタイルに対応できていなければ、会社案内の存在自体が“会社の信用低下”につながりかねません。本記事では、以下の5つの視点から、会社案内を営業に活きるツールへと再編集する方法を解説しました。


1. 時代背景と役割の変化
会社案内はもはや“名刺代わり”ではなく、“顧客との関係構築を始めるツール”です。

2. 伝わらない会社案内の落とし穴
情報の詰め込み、自社目線、デザインの軽視、古い内容…。こうした要素が信頼や関心を失わせます。

3. ストーリー設計という新しい作り方
Why→What→How→Proof の順で語ることで、営業マンのトークが自然と展開し、顧客の納得を得やすくなります。

4. リデザインで成果を上げた事例
成約率アップ、採用強化、展示会効果の向上など、会社案内の見直しが成果に直結した実例を紹介しました。

5. 見直しのための実践ステップ
棚卸しからパートナー選び、完成後の運用まで、戦略的に再構築するための流れを具体的に提示しました。


会社案内は「誰かのために語る、会社の物語」です。今一度、自社が誰に、何を、どう届けたいのか。営業トークと連動し、顧客の記憶に残るストーリーを編み直すことが、これからの企業価値を高める一手となるでしょう。

会社案内改定方法06

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  • 「わたしたちは60年にわたりメーカーを支援してきた、愛知県名古屋市のデザイン会社です」

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