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2026.5.29

いまさら考える「ダークモード」



アドパブのタカと申します。
スマホ・PC・アプリなど、ほとんどのデバイスやサービスで設定から切り替えられる、「ダークモード」。これはスマホ、パソコンの背景を暗い色にして、テキストやアイコンを明るい色で表示させる機能のことで、通常の「ライトモード」(白背景に黒文字)の逆バージョンになります。使っている人はガンガン使っているだろうし、むしろ意図せず使っているくらいかもしれません。




クロームは「設定」メニューの「デザイン」から切り替えできます(Macの場合)



ダークモードの歴史


ダークモード自体は2018年頃から機能として搭載され始め、今はデフォルト機能といったくらいに浸透していますが、まだブラウン管モニターだった昔の時代(1970〜80年代)は、技術的な制約により黒い背景に単色文字を表示するのがデフォルトでした。
その後(1980〜90年代)、AppleのMacintoshやMicrosoftのWindows登場により、色つきモニターが普及し、「白い紙に黒い文字」という印刷物を模したライトモードが標準となります。WYSIWYG(ウィジウィグ)という「見たままが得られる」の概念が重視され、画面と印刷物の一致が優先されました。
またしばらくすると(2000年代〜)プログラマーやデザイナーの間で、長時間作業の目の疲れを軽減するためにダークモードが再評価されます。ターミナル画面の伝統もあり、多くのコードエディタでダークテーマが人気を集め、ダークモードへの回帰(ある意味普及?)がじわじわ始まります。このあたりになるとサブスクリプションサービスサイト(Netflix、Spotifyなど)が、ダークモードのUIを採用したり、消費電力の節減やスマホで明るい画面を見続けることが増えたことへの対策として、ダークモードが一般にも普及するようになりました。


ダークモードにすると何がいい?悪い?


ダークモードを使うメリットとしては、消費電力の節減、ブルーライトの軽減による目の疲れの軽減(特に暗所での使用時)や光過敏症・偏頭痛持ちのユーザビリティ、変わったところではコンテンツへの没入感アップといった視覚的な効果(映画館などがわかりやすいイメージかもしれません)などがあります。


アーティストのビジュアル部分など、ユーザーが見たいところが上手く際立って見えると思います


デメリットとしては、コントラストの差が弱くなることで可読性、認知面が下がる場合がある、日中・屋外の明所では逆に視認性が悪くなる、ダークモード実装にもコストがかかるところです。
例えばXでテキストの「塊」を流し見するような場合はダークモードでも良いのですが、Kindleで電子書籍を読む時など、テキストの「中身」を読む場合はライトモードの方が適している…らしいです。デザイン・開発面においても、画像やアイコンはダークモードの配色に対応させるコストがかかったり、ライトモード、ダークモード両方の保守作業がいるなど、どうしても負担は増えてしまいます。





全体ではなく小さな文章や、ランドルト環の欠けた方向を見ようとすると白地に黒の方が読みやすい、見やすいのかもしれません


結局のところ


ダークモードがあるからそっちが絶対にいい!というわけではなくて、どちらが優れているかは使用環境と個人差によるみたいです。現在主流なのは「OSの設定に自動追従する」アダプティブ対応で、時間帯や環境に応じて切り替えるのが最も合理的だということになっています。(トンネル内でUIの色が変わるカーナビとかがイメージとしてわかりやすいかもしれません。)ライトモード・ダークモードは単なる好みの違いではなく、扱うコンテンツなどに応じて対応を考えるべきモードなのだと思いました。




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